家族葬の費用相場|内訳・平均・抑える方法をわかりやすく解説

家族葬の費用は、「一式いくら」では決まりません。同じ家族葬でも、参列される人数、通夜を行うかどうか、宗教者をお呼びするか、ご安置の日数などで総額は大きく変わります。まずは費用の内訳を知り、ご家族の状況に当てはめて考えることが、納得のいく見積りへの近道です。この記事では、相場の目安、内訳、費用が変わる要因、大阪・関西で特に動きやすいポイント、そして見積りで確認すべきことを順にご案内します。

目次

家族葬の費用相場の目安

家族葬の費用は、およそ60万円台から100万円前後を中心に、参列人数や内容によって前後するのが一般的です。ただしこの金額には「どこまでを含むか」で差があるため、幅で捉えておくことが大切です。参考として、葬儀に関する全国調査では、葬儀形式ごとの費用の平均が報告されています。

葬儀の形式 費用の平均
一般葬 161万3,000円
家族葬 105万7,000円
一日葬 87万5,000円
直葬・火葬式 42万8,000円

出典:2024年3月 鎌倉新書による「お葬式に関する全国調査」を参照したりそなグループサイトより

「平均〇万円」を自分に当てはめないほうがよい理由

葬儀費用の調査は、調査ごとに「何を含めた金額か」が異なります。葬儀社に支払う基本費用だけを指す場合もあれば、飲食・返礼品、宗教者へのお礼まで含めた総額を指す場合もあります。同じ「平均」でも中身が違うため、金額だけを比べても実感とずれることがあります。見積りを比べるときも同じで、含まれる範囲をそろえてから比較しましょう。

家族葬の費用の内訳

家族葬の費用は、大きく5つに分けて考えると整理しやすくなります。どこにいくらかかっているかがわかると、見積りの比較もしやすくなります。

費用の区分 主な内容
葬儀社の基本費用 祭壇、棺、スタッフ、寝台車、式の進行など
火葬料・式場使用料 火葬場と式場の利用料。公営か民営かで大きく変わります
搬送・ご安置 病院からの搬送、安置施設の利用料、ドライアイスなど
飲食・返礼品 通夜振る舞い、精進落とし、会葬御礼、香典返しなど
宗教者へのお礼 お布施、御車代、御膳料など

「含まれるもの/含まれないもの」の確認が最も大切です

見積りの金額差は、多くの場合「含まれる範囲の違い」から生まれます。特に、次の項目は後から追加になりやすいところです。

  • ご安置の日数が延びた場合の安置料・ドライアイス代
  • 病院や施設から安置先までの搬送距離が長い場合の追加料金
  • 参列人数が増えた場合の飲食・返礼品
  • 式場や火葬場の空き状況によって日程が延びた場合の費用
  • 宗教者へのお礼(見積りに含まれないことが多い項目です)

家族葬の費用が変わる7つのポイント

家族葬の費用は、次の7つでほぼ決まります。ご家族の状況に当てはめてみると、おおよその見通しが立ちます。

  1. 通夜を行うかどうか:通夜を行わない一日葬にすると、通夜振る舞いや宿泊にかかる費用が減ります。
  2. 参列される人数:飲食と返礼品は人数に比例します。家族葬でも人数が増えれば総額は上がります。
  3. 宗教者をお呼びするか:お布施・御車代・御膳料が必要になります。菩提寺がある場合は、そちらへの確認が先になります。
  4. ご安置の日数:火葬場の空き状況によっては数日待つことがあり、その分の安置料がかかります。
  5. 搬送の距離:病院から安置先、安置先から式場までの距離で変わります。
  6. 公営斎場を使えるかどうか:公営の火葬場・式場は、民営に比べて利用料が抑えられている場合が多くあります。
  7. 市民料金が適用されるか:公営施設は、その市の住民かどうかで料金が大きく変わることがあります。

大阪府・関西で家族葬の費用が変わりやすいポイント

大阪府内で家族葬を行う場合、次の3点が総額に影響しやすくなります。同じ内容の葬儀でも、市が変わると金額が動くのはこのためです。

公営火葬場の「市民料金」に差があります

大阪府内の公営火葬場は、多くが市民料金と市外料金を分けています。市外料金は市民料金の数倍になることもあり、故人様やご遺族の住所によって総額が変わります。

火葬場 市民(市内)の火葬料 市外の火葬料
堺市立斎場 20,000円(12歳以上) 100,000円(12歳以上)
摂津市斎場 15,000円(大人) 75,000円(大人)

なお「市民」の定義は市によって異なります。たとえば摂津市斎場では、使用される方または亡くなられた方のいずれかが摂津市民であれば市民料金が適用されます。ご自身のケースが該当するかは、事前に確認しておくと安心です。各市の詳しい会場事情は、『堺市の葬儀・家族葬』『茨木市の葬儀・家族葬』『摂津市の葬儀・家族葬』『箕面市の葬儀・家族葬』でご案内しています。

都市部は式場の利用料が高くなりやすくなります

大阪市内や主要駅の近くでは、民営ホールの会場費が高めに設定されていることがあります。一方で、火葬場を併設した公営斎場を使えれば、会場費と移動費の両方を抑えられる場合があります。

火葬場が混み合うとご安置の日数が延びます

年末年始や友引の翌日などは火葬場が混み合い、火葬までの日数が延びることがあります。その分、ご安置の日数と費用が増えます。日程の見通しは、葬儀社に早めに確認しておきましょう。

家族葬と直葬・一日葬・一般葬の費用の違い

形式によって、費用と日数、参列の規模が変わります。ご家族の事情に合う形を選ぶことが大切で、どれかが正解というものではありません。

形式 日数 参列の規模 費用の傾向
一般葬 2日 親族・知人・会社関係など 最も高くなりやすい
家族葬 2日 ご家族・ご親族が中心 中間
一日葬 1日 ご家族・ご親族が中心 通夜の分が抑えられる
直葬・火葬式 1日 ごく近しい方のみ 最も抑えられる

形式ごとの詳しい違いは『葬儀の種類と費用比較』、直葬については『直葬・火葬式の費用と流れ』でご案内しています。

家族葬の費用を抑えるために確認できること

費用を抑えることだけを目的にすると、後から後悔につながることもあります。「削れるところ」と「削らないほうがよいところ」を分けて考えましょう。

公営斎場を使えるか確認する

公営の火葬場・式場が利用できる場合、火葬料と式場使用料を抑えられることがあります。市民料金の適用条件もあわせて確認しましょう。

プランに含まれる範囲を確認する

「一式◯万円」と示されていても、搬送距離や安置日数によって追加が生じることがあります。含まれる範囲を確認したうえで比べましょう。

複数の葬儀社から見積りを取る

お時間に余裕がある場合は、条件をそろえて複数社から見積りを取ると、内容の違いが見えやすくなります。

葬祭費の給付を申請する

国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入されていた方が亡くなった場合、葬儀を行った方に葬祭費が支給されることがあります。金額や申請先は市区町村によって異なります。詳しくは『茨木市の葬祭費の申請』などの各市の記事でご案内しています。

見積りセルフチェック表

見積りを受け取ったら、次の項目を確認してみてください。そのまま葬儀社への質問としてお使いいただけます。

確認する項目 葬儀社への質問例 確認しておく理由
含まれる範囲 この金額に含まれないものは何ですか 追加費用の多くはここから生じます
ご安置の費用 安置が1日延びるといくら増えますか 火葬場の混雑で日数が変わります
搬送の距離 搬送料金は何kmまで含まれますか 距離超過は追加になりやすい項目です
飲食・返礼品 人数が増えた場合、いつまでに伝えればよいですか 直前変更は割高になることがあります
火葬料 市民料金は適用されますか 市外料金は大きく変わることがあります
宗教者へのお礼 お布施は見積りに含まれていますか 含まれないことが多い項目です
支払い時期 いつまでに、どの方法で支払いますか 給付金の入金時期とずれることがあります

ケース別の費用の考え方(モデルケース)

以下は、費用の考え方を理解していただくためのモデルケースです。実際の事例ではありません。金額はご希望の内容や地域によって変わります。

ご家族10名・公営斎場・通夜あり

参列が少なく、火葬場併設の公営斎場を利用できる場合、飲食・返礼品と会場費の両方を抑えやすくなります。宗教者をお呼びするかどうかが、総額を左右します。

ご親族20名・民営ホール・通夜あり

参列人数が増えると飲食・返礼品が増えます。民営ホールの場合、火葬場までの移動費用も見ておく必要があります。

ご家族10名・通夜なし(一日葬)

通夜を行わないため、通夜振る舞いや宿泊にかかる費用が減ります。ただし菩提寺がある場合は、事前の相談が必要になることがあります。

大阪府内では「確定する費用」を先に把握できます

総額の見通しが立てにくいと感じられる場合は、先に金額が確定する公的な費用から押さえる方法をおすすめします。公営斎場の使用料は公表されているため、見積りを取る前でも計算できます。たとえば大阪府内の場合、次のようになります(いずれも大人・12歳以上、市民料金)。

市・ケース 確定する施設利用料 見積りで変わる費用
堺市・小式場・通夜あり 火葬料20,000円+小式場50,000円=70,000円 葬儀社の基本費用、搬送、ご安置、飲食・返礼品、宗教者へのお礼
堺市・小式場・通夜なし(一日葬) 火葬料20,000円+小式場25,000円=45,000円 同上(通夜振る舞い・宿泊分は不要)
摂津市・直葬 火葬料15,000円 同上(式場を使わないため会場費・飲食は不要。斎場に式場がないため、式を行う場合は別途会場費が必要)

この確定部分に、葬儀社の見積りを足したものが総額です。複数社を比較されるときも、確定部分は同じですので、差が出るのは見積りの側だとわかります。比較がしやすくなりますので、まずはご自身の市の公営斎場の料金をご確認ください。各市の詳しい料金は『堺市立斎場』『摂津市の葬儀・家族葬』などの各記事でご案内しています。

よくあるご質問

家族葬の平均費用はいくらですか?

おおよそ60万円台から100万円前後を中心に、内容によって前後するのが一般的です。ただし調査によって「何を含むか」が異なるため、幅で捉えることをおすすめします。金額が動く主な要因は、参列される人数、通夜を行うかどうか、宗教者をお呼びするかの3点です。

香典で費用をまかなえますか?

家族葬では参列される方が少ないため、香典の総額も一般葬より少なくなります。また香典を辞退される場合もあります。香典を前提にせず、総額で考えておくと安心です。

追加費用が出やすい項目は何ですか?

ご安置の日数、搬送の距離、飲食・返礼品の数、宗教者へのお礼が挙げられます。見積りの段階で、それぞれの条件を確認しておきましょう。

家族葬と直葬では、どちらが費用を抑えられますか?

一般的には直葬のほうが抑えられます。ただし直葬は式を行わないため、後日あらためてお別れの場を設けたいというご希望が出ることもあります。費用だけでなく、ご親族の気持ちや菩提寺との関係もあわせてご検討ください。

通夜を行わないと、費用はどれくらい変わりますか?

通夜振る舞いや宿泊にかかる分が減ります。変わる金額は人数や内容によりますので、両方の見積りを取って比べる方法もあります。

公営斎場を使うと、どれくらい抑えられますか?

火葬料と式場使用料の差が主な部分です。市民料金が適用されるかどうかで大きく変わりますので、故人様とご遺族の住所をもとに確認しましょう。

見積りで必ず確認すべきことは何ですか?

「この金額に含まれないもの」を確認することです。上の見積りセルフチェック表をそのままお使いいただけます。

参列される人数とご希望の形式を整理すると、総額の見通しが立てやすくなります。どこから考えればよいか迷われる場合は、ご状況をお聞かせください。お急ぎの場合は、搬送・ご安置の手配が先に必要になることがあります。

お問い合わせ

24時間365日対応可能です。
お急ぎの場合は、まず搬送とご安置の手配が必要です。現在のご状況をお伝えください。

0120-142-999

目次